日頃のうっぷんをスカッと晴らしてくれるアクション映画。スパイ、カー、ヒーロー、肉弾、銃撃、爆破、剣技などなど、アクション映画ならオールジャンル大好物の筆者が、動画配信サービスをつぶさにチェックし、独断と偏見で今すぐ観られる30作品をランキング。

最強の格闘技が炸裂するノンストップアクション作品を皮切りに、30位から一気に紹介しましょう。

このページはアフィリエイト広告を利用しておりますが、記載されている情報は一切影響を受けておりません。

30位 『ザ・レイド』

2011年製作/102分/R15+/インドネシア
配給:角川映画

監督:ギャレス・エバンス
出演:イコ・ウワイス/ジョー・タスリム/ドニー・アラムシャ ほか

殺しまくる! インドネシア発アクション

悪の巣窟と化した高層ビルを舞台に、SWATとギャングたちの肉弾バトルが文字通りノンストップで展開。主演のイコ・ウワイスは東南アジアの格闘術「シラット」の使い手で、シラットを駆使した超絶アクションは紛れもなく達人の域。

とにかく殺しまくり、殺されまくる101分。ほぼ全編に渡ってアクションが繰り広げられ、最後までアドレナリンが出っぱなしです。

ストーリー

インドネシア・ジャカルタのスラム街。麻薬王のリヤディが支配する高層ビルは、ギャングやドラッグ売人たちが蔓延る悪の巣窟だった。新人警官のラマを含むSWATチームはリヤディを捕えるために奇襲をかけるが、凶暴な犯罪者たちが次々とラマたちに襲い掛かる。

29位 『ブレイド2』

2002年製作/118分/アメリカ
配給:日本ヘラルド映画

監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:ウェズリー・スナイプス/クリス・クリストファーソン/ロン・パールマン ほか

ギレルモ監督によるダークヒーローの傑作

ヴァンパイアと人間の混血であるヴァンパイアハンターの戦いを描いた、アメコミ発アクションホラーの続編。ウェズリー・スナイプスが主役のブレイドを演じ、カルト的な人気を得た1作目の迫力を凌ぐ活躍を見せます。

監督は、後に『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞作品賞・監督賞を戴冠したギレルモ・デル・トロ。ヴァンパイアが蠢くダークな世界観を細部まで投影した手腕とこだわりはさすがです。

ストーリー

ある日、ブレイドの元に宿敵のヴァンパイアであるダマスキノスの娘・ニッサが現れ、休戦を持ちかける。ブレイドは、ヴァンパイアを凌ぐ能力を持った「死神族(リーパーズ)」の存在を知らされ、ダマスキノスらとチームを結成してリーパーズに立ち向かう。

28位 『メイズ・ランナー』

2014年製作/113分/アメリカ
配給:20世紀フォックス映画

監督:ウェス・ボール
出演:ディラン・オブライエン/カヤ・スコデラーリオ/アムル・アミーン ほか

巨大迷路からの決死の脱出アクション

巨大迷路に閉じ込められた若者たちの脱出劇を描いた異色アクション。

夜になる前に扉が閉じられ、翌朝には構造が変化した迷路が出現するため、道順を覚えてもまるで意味をなしません。そうした状況下で、命懸けの謎解きとサバイバルが展開され、想像を超えたクライマックスへ続きます。

主役のディラン・オブライエンをはじめ、カヤ・スコデラーリオ、ウィル・ポールターなど、後にスターダムに躍り出たキャストたちの若さあふれる演技にも注目です。

ストーリー

ある若者が巨大な壁に囲まれた草原に送り込まれる。巨大迷路が形成されているその場所には、彼と同世代の若者たちが集められていた。月1回、生活物資と共に記憶を失った若者が1人送り込まれ、夜になるたびに迷路は構造を変えるという。彼らは命がけで脱出法を探すが…。

27位 『ザ・ファブル』

2019年製作/123分/日本
配給:松竹

監督:江口カン
出演:岡田准一/木村文乃/山本美月 ほか

岡田准一の肉弾アクションが冴え渡る!

『SP』『図書館戦争』の岡田准一が鍛え抜いた全身を駆使した俊敏なアクションを披露。

ファブルの命を狙う殺し屋役の福士蒼汰との対決シーンでは、世界水準といえる迫力とスピード感で観る者の度肝を抜きます。

一般社会に馴染めない殺し屋の普段の顔も、岡田准一がコミカルに好演。そのギャップも相まって、切れ味鋭いアクションに目を奪われます。

ストーリー

どんな相手でも6秒以内に殺すという伝説の殺し屋・ファブル。彼はある日、ボスから1年間殺し屋を休業し、その間は誰も殺すなと言い渡される。一般人として相棒のヨウコと兄妹のフリをして大阪で生活を始めるが、偶然出会った女性のミサキが拉致され…。

26位 『トゥルーライズ』

1994年製作/144分/アメリカ
配給:日本ヘラルド
第18回 日本アカデミー賞(1995年)

監督:ジェームズ・キャメロン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/ジェイミー・リー・カーティス/トム・アーノルド ほか

シュワルツェネッガー×ジェームズ・キャメロン

数々のアーノルド・シュワルツェネッガー主演作のなかでも、本作は彼の超絶アクションとコミカルな演技の双方を存分に堪能できる痛快作です。

監督は、『ターミネーター』シリーズでもコンビを組んだジェームズ・キャメロン。アメリカ海軍のハリアー戦闘機の実機を使うなど、制作費120億円という巨額を投じて撮影されたド迫力シーンが続き、興奮と笑いが重なり合って爽快な後味に包まれます。

ストーリー

エリート諜報員のハリー・タスカーは、家族にも職業をセールスマンと偽っていた。妻のヘレンはハリーとの生活に退屈を覚え、娘のデイルは反抗期の真っ直中。そんな中、ハリーは核攻撃を計画するテロリストとの戦いに妻と娘を巻き込んでしまう。

25位 『ボーダーライン』

2015年製作/121分/R15+/アメリカ
配給:KADOKAWA
第88回 アカデミー賞(2016年)

監督:ドゥニ・ビルヌーブ
出演:エミリー・ブラント/ベニチオ・デル・トロ/ジョシュ・ブローリン ほか

麻薬戦争の最前線に挑む極秘ミッション

25位は社会派アクションをセレクト。アメリカとメキシコの国境付近を舞台に、暴力、殺人、麻薬が横行する無法地帯の実態と攻防を描き出した秀作です。

観る者を麻薬戦争最前線の臨場感に包み込むリアルなアクションと共に、正義感あふれる女性捜査官が善悪の境目を見失っていく様が痛切に描かれ、その葛藤が胸に押し寄せます。

ストーリー

特殊部隊にスカウトされたFBI捜査官のケイト・メイサー。メキシコの麻薬組織壊滅に向け、リーダーの特別捜査官と案内役を務める謎のコロンビア人と共に、アメリカとメキシコ国境の町で極秘任務に参加する。そこで彼女は麻薬戦争の常軌を逸した闇に直面し…。

24位 『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』

2020年製作/109分/PG12/アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画

監督:キャシー・ヤン
出演:マーゴット・ロビー/メアリー・エリザベス・ウィンステッド/ジャーニー・スモレット=ベル ほか

モラルゼロのハーレイがキュートに大暴れ!

DCコミックの悪党が集結した『スーサイド・スクワッド』で人気を独占したハーレイ・クイン。本作は彼女を主役にしたハイテンションアクションです。

『スキャンダル』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたマーゴット・ロビーが、天真爛漫に暴れまくるハーレイになりきり、ユアン・マクレガーがサイコな敵・ブラックマスクを怪演。DC映画初心者でもスカッと楽しめて、ハーレイの虜になること間違いなしです。

ストーリー

悪のカリスマ=ジョーカーと別れ、呪縛から解放されたハーレイ・クインは、モラルのない暴れぶりで街中の悪党から恨みを買う。そんな彼女があることから謎のダイヤを盗んだ少女を守るため、クセ者だらけのチームを結成し、悪を牛耳るブラックマスクとの戦いに挑む。

23位 『バックドラフト』

1991年製作/アメリカ
配給:UIP
第64回 アカデミー賞(1992年)

監督:ロン・ハワード
出演:カート・ラッセル/ウィリアム・ボールドウィン/ロバート・デ・ニーロ ほか

火の恐怖と兄弟の絆を描いた名作アクション

火災を描いた映画の中でも、本作が描く火はまるで生き物のように現場を包み込み、その特殊効果や発火効果による演出は今も色褪せません。

そうした火の渦に果敢に飛び込む消防士たちの活躍と共に、父を追って消防士となった兄弟や同僚たちの葛藤や絆、放火事件に潜む謎が丹念に描かれ、人間ドラマとしても、ミステリーとしても一級品の傑作です。

ストーリー

幼少期に消防士の父の殉職を目の当たりにしたブライアンは、消防士となって故郷のシカゴへ戻ってくる。彼が配属されたのは、兄のスティーブンが率いる第17分隊だった。その着任早々、シカゴで逆気流現象のバックドラフトによる爆発放火事件が発生する。

22位 『哀しき獣』

2010年製作/140分/R15+/韓国
配給:クロックワークス
第64回 カンヌ国際映画祭(2011年)

監督:ナ・ホンジン
出演:ハ・ジョンウ/キム・ユンソク/チョ・ソンハ ほか

韓国発クライムアクションの傑作

(中見出し)韓国発クライムアクションの傑作
『チェイサー』で衝撃デビューを果たしたナ・ホンジン監督の第2作目であり、世界中から注目と賞賛を集めたクライムアクション。

『チェイサー』を凌ぐバイオレンスアクションが立て続けに繰り出され、人間の末恐ろしい闇に切り込み、観る者に怒涛の衝撃と緊迫を打ち込みます。韓国アクションの実力を世界に知らしめた力作です。

ストーリー

中国領の朝鮮族自治区でタクシー運転手を営むグナム。彼は借金に追われ、賭博にも大負けし、韓国に出稼ぎに行った妻とは音信不通の状態だった。そんなグナムに、殺人請負人のミョンが韓国である人間を殺したら借金を帳消しにすると持ちかける。

21位 『グラディエーター』

2000年製作/155分/アメリカ
配給:UIP
第24回 日本アカデミー賞(2001年)

監督:リドリー・スコット
出演:ラッセル・クロウ/ホアキン・フェニックス/コニー・ニールセン ほか

ラッセル・クロウvsホアキン・フェニックス

リドリー・スコット監督による歴史アクション。CGで本物と見紛うほどに再現されたコロシアムを舞台に、迫力のカメラアングルで剣闘士VS獰猛な虎、剣闘士VS剣闘士の壮絶な戦いを体感させます。

家族の復讐に燃える剣闘士をラッセル・クロウ、彼の仇となった皇太子をホアキン・フェニックスが熱演。2大スターが剣を交える格闘シーンは必見です。

ストーリー

古代ローマの皇帝アウレリウスは、将軍マキシマスに皇帝の座を譲ることを決意する。しかし、皇太子コモドゥスが皇帝を殺害し、マキシマムの最愛の妻と息子の命を奪う。その後、奴隷となったマキシマスは、剣闘士として名をあげ、コモドゥスへの復讐を誓う。

20位 『ジョン・ウィック:パラベラム』

2019年製作/130分/R15+/アメリカ
配給:ポニーキャニオン

監督:チャド・スタエルスキ
出演:キアヌ・リーブス/ハル・ベリー/イアン・マクシェーン ほか

シリーズ最高潮を迎えた殺し屋アクション

キアヌ・リーブスがキレッキレのアクションを繰り広げ、復活を遂げたシリーズの第3弾。

シリーズの代名詞ともなった、銃とカンフーを融合した「ガン・フー」が冴え渡り、大男や格闘技使いの刺客たちを次々となぎ倒す姿は痛快。第3弾では車、バイク、馬、犬なども“武器”として操り、見たことのないアクションを繰り出すキアヌに釘付けです。

ストーリー

裏社会の聖域「コンチネンタルホテル」で不殺の掟を破った伝説の殺し屋、ジョン・ウィック。聖域を追放され、1,400万ドルの賞金首となった彼に、数々の殺し屋たちが襲い掛かる。ジョンはモロッコに飛び、かつて「血の誓印」を交わしたソフィアに協力を求めるが…。

19位 『クロニクル』

2012年製作/84分/PG12/アメリカ
配給:20世紀フォックス映画

監督:ジョシュ・トランク
出演:デイン・デハーン/アレックス・ラッセル/マイケル・B・ジョーダン ほか

超能力に翻弄される高校生を描いたSFアクション

念じるだけで物を動かせる能力を手にした高校生たちが、やがて自らの能力を暴走させていく姿をドキュメンタリータッチで描いた作品。

高校生たちが回すカメラを視点としたファウンドフッテージスタイルの映像を駆使し、観る側も能力を操っているかのような臨場感を味わえます。低予算で製作したにもかかわらず、アイデアと工夫で大作顔負けのアクションを描いた演出が見事です。

ストーリー

アンドリュー、マット、スティーブの高校生3人は、ある日特殊な能力を手に入れる。念じるだけで女の子のスカートをめくったり、上空でアメフトをしたりと、最初は些細ないたずらや遊びを楽しんでいたが、アンドリューが能力を使って後続車を事故に合わせ…。

18位 『キングダム』

2019年製作/134分/日本
配給:東宝、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

監督:佐藤信介
出演:山崎賢人/吉沢亮/長澤まさみ ほか

壮大かつ激烈! 日本発アクションの決定版

原泰久の大人気コミックを壮大なスケールで実写映画化。主人公・信を演じた山﨑賢人が鬼気迫るアクションに挑み、力強さと疾走感にあふれる合戦シーンは圧巻です。

吉沢亮、長澤まさみ、橋本環奈、大沢たかお、本郷奏多ら、豪華キャストが一堂に会し、原作のキャラクターたちを見事に体現。日本映画の底力を見せつける作品です。

ストーリー

紀元前245年、春秋戦国時代の秦の国で、少年の信と漂は大将軍になることを夢見て剣術の鍛錬に励んでいた。ある日、漂は王都の大臣に召し上げられて王宮に入る。しかし、漂は王の弟によるクーデターで致命傷を負い、信にある地図を手渡して息絶えてしまう。

17位 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』

2017年製作/136分/アメリカ
配給:ディズニー
第90回 アカデミー賞(2018年)

監督:ジェームズ・ガン
出演:クリス・プラット/ゾーイ・サルダナ/デビッド・バウティスタ ほか

トンデモヒーローたちが銀河を席巻!

いい加減なリーダーのピーター、毒舌なアライグマのロケット、マッチョ男のドラックス、暗殺者のガモーラ、樹木型ヒューマノイドのグルートと、はみ出し者が集まったガーディアンズの活躍を描く人気シリーズ第2弾。

銀河で暴れまくるアクションと個性派ぞろいのキャラクターは、マーベル作品の中でも異色のテイストです。しかも、本作にはシルベスター・スタローンやカート・ラッセルも参戦。盛りだくさんにして疾走感あふれる展開に、ラストまであっという間に感じるはずです。

ストーリー

“スター・ロード”を自称するピーター・クイルをリーダーに、はみ出し者ばかりが集まったガーディアンズ。小遣い稼ぎの仕事をきっかけに黄金の惑星の艦隊から総攻撃を受けてしまう。そんな彼らを救ったのは、ピーターの父親と名乗る男・エゴだった――。

16位 『スピード』

1994年製作/116分/アメリカ
配給:20世紀フォックス映画
第18回 日本アカデミー賞(1995年)

監督:ヤン・デ・ボン
出演:キアヌ・リーブス/デニス・ホッパー/サンドラ・ブロック ほか

キアヌの出世作! ノンストップアクション

爆発の危機にさらされたバス乗客の救出に挑むSWAT隊員の活躍をノンストップで活写。凛々しい短髪姿のキアヌ・リーブスが、世界にその名を知らしめた出世作です。

一難去ってはまた一難……という最悪な状況の中、体と頭脳をフルに駆使して切り抜ける活躍に胸がすき、デニス・ホッパー演じる爆弾犯とのスリリングな駆け引きも見ものです。

ストーリー

ロサンゼルスで高層ビルのエレベーターに爆弾が仕掛けられ、乗客が閉じ込められた。SWAT隊員のジャックたちは乗客を救出するが、犯人を取り逃がしてしまう。数日後、犯人はジャックに電話をかけ、バスに時速80キロ以下を下回ると爆発する爆弾を仕掛けたと告げる。

15位 『オールド・ガード』

2020年製作/125分/アメリカ

監督:ジーナ・プリンス=バイスウッド
出演:シャーリーズ・セロン/キキ・レイン/マーワン・ケンザリ ほか

シャーリーズ・セロン主演の新たな傑作誕生

シャーリーズ・セロンによる肉弾アクションが炸裂する、Netflixオリジナルのアクション映画です。

彼女は撮影前に世界各国の武術を取り入れたトレーニングを行い、リアルを追求したとのこと。なるほどと誰もが頷くほど、長身の四肢を使った肉弾戦や銃・刃物を使った接近戦での身のこなしは、まさに何世紀も戦い抜いてきた傭兵そのものです。

彼女の活躍は目覚ましく、本作ではアクション女優としても円熟の境地に至った姿を堪能できます。

ストーリー

女性兵士のアンディを筆頭に、永遠の命を持つ傭兵が集まった特殊部隊「オールド・ガード」。はるか昔からひそかに人類を守り続けてきたが、ある日、彼らが不死身であることを何者かによって暴かれてしまう。その能力を兵器に悪用しようと企む組織から狙われ…。

14位 『キングスマン:ゴールデン・サークル』

2017年製作/140分/PG12/イギリス
配給:20世紀フォックス映画

監督:マシュー・ボーン
出演:コリン・ファース/ジュリアン・ムーア/タロン・エガートン ほか

英米スパイが組み、アクションもガジェットもパワーアップ

大ヒットスパイアクションの第2弾。本作ではキングスマンがアメリカの同盟組織と手を組み、新たな敵に立ち向かいます。

過激さを増したアクションはもちろん、木製バット型の地雷除去機、野球ボール型の手榴弾、電磁式の投げ縄など、アメリカンなガジェットの登場シーンも必見です。英国とアメリカのカルチャーギャップとともに、両国のスパイたちによる胸躍る活躍を楽しめます。

ストーリー

キングスマンのエグジーは、一流エージェントに成長した。しかしある日、謎の組織であるゴールデン・サークルによる攻撃を受け、キングスマンの拠点は壊滅。生き残ったエグジーとメカニック担当のマーリンはアメリカに向かい、同盟組織・ステイツマンに協力を求める。

13位 『ワイルド・スピード SKY MISSION』

2015年製作/138分/アメリカ
配給:東宝東和
第73回 ゴールデングローブ賞(2016年)

監督:ジェームズ・ワン
出演:ビン・ディーゼル/ポール・ウォーカー/ジェイソン・ステイサム ほか

シリーズ最高峰のド派手アクションが連発

上空を飛行中の輸送機から車が飛び出したり、高層ビルの上層階から車がダイブしたりと、カーアクションとスカイアクションの合わせ技が連発。そのスケールの大きさに唖然としっぱなしです。

おなじみのキャストたちに加え、最強の敵・デッカード役としてジェイソン・ステイサムが登場。撮影期間中に事故で命を落としたポール・ウォーカーの最後の出演作としても、ファンの心に刻まれた作品です。

ストーリー

オーウェン・ショウ率いる国際犯罪組織を壊滅させたドミニクたち。ロサンゼルスで平穏な日々を取り戻すが、オーウェンの兄にして元特殊部隊の暗殺者、デッカードが東京でドミニクたちの仲間を殺害する。ドミニクたちは、最強の敵・デッカードとの戦いに挑むが…。

12位 『ダイ・ハード3』

1995年製作/131分/アメリカ
配給:20世紀フォックス映画

監督:ジョン・マクティアナン
出演:ブルース・ウィリス/ジェレミー・アイアンズ/サミュエル・L・ジャクソン ほか

NY爆破を阻止するべく、マクレーンが奔走

高層ビル、空港を舞台とした第1作、第2作から大きく舵を切り、本作の舞台はニューヨークの街全体にスケールアップ。

爆破や銃撃、カーチェイスと、アクションも大迫力で展開され、タイムリミットが迫るなか、街を駆け回るマクレーンと相棒の奮闘ぶりをスリリングかつ軽妙に楽しめます。

ブルース・ウィリスと相棒役のサミュエル・L・ジャクソンの掛け合いが絶妙で、冷徹にしてプライド高き犯人役をジェレミー・アイアンズが好演。実力者たちの演技戦にも注目です。

ストーリー

ニューヨーク5番街のビルが突然爆破された。サイモンと名乗る犯人は、警察に休職中の刑事・マクレーンをハーレムに寄越すように要求する。マクレーンは親切心から事件に巻き込まれたゼウスと共に、地下鉄、小学校での予告爆破を阻止するべく駆け回る。

11位 『ハート・ロッカー』

2008年製作/131分/PG12/アメリカ
配給:ブロードメディア・スタジオ
第34回 日本アカデミー賞(2011年)

監督:キャスリン・ビグロー
出演:ジェレミー・レナー/アンソニー・マッキー/ブライアン・ジェラティ ほか

アカデミー賞6部門受賞の戦争アクション

イラク・バクダッドの最前線を舞台に、アメリカ軍爆発物処理班による“いつ死んでもおかしくない爆弾処理”が描かれ、数ある戦争アクションの中でも、そのリアリティは鮮烈です。

爆発シーンでは観る者に爆風や地の震えまで体感させ、ライフルによる緊迫の銃撃シーンではしたたる汗や喉の渇きまで鮮明に描写。兵士たちの焦燥や高ぶり、緊迫、葛藤が手に取るように伝わってきます。

ストーリー

2004年夏のイラク・バクダッド郊外で、爆弾の処理を専門とするアメリカ軍爆発物処理班。任務中の爆発で殉職者が出たため、ウィリアム・ジェームズ二等軍曹が新リーダーとして招聘される。彼は死を恐れないかのように、基本的な安全対策を省いて爆弾処理をこなすが…。

10位 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

2016年製作/134分/アメリカ
配給:ディズニー
第89回 アカデミー賞(2017年)

監督:ギャレス・エドワーズ
出演:フェリシティ・ジョーンズ/ディエゴ・ルナ/ドニー・イェン ほか

シリーズ未体験でも楽しめる! これぞスター・ウォーズ!

いよいよトップ10に突入。その皮切りは、シリーズ初のスピンオフ作品にして、筆者がシリーズ最高傑作に位置づける本作です。

『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の前日譚として、“帝国軍の究極兵器、デス・スターの設計図がいかにして反乱軍に盗まれたのか”を描写。といっても、シリーズ全てを観ていなくても十分に楽しめる内容です。

猛スピードで展開される宇宙戦、巨大生物との対峙、家族の物語など、シリーズの原点といえる見どころが凝縮され、ダース・ベイダーの登場にもおのずと熱くなるはずです。

ストーリー

帝国軍の究極兵器“デス・スター”の完成が迫っていた。家族と離れ、女一人で逞しく生きるジン・アーソは、父で科学者のゲイレンがデス・スターの設計に関わっていたかもしれないと知り、その真相を確かめるため、反乱軍の極秘チーム“ローグ・ワン”に加わるが…。

9位 『アイアンマン3』

2013年製作/131分/アメリカ
配給:ディズニー
第86回 アカデミー賞(2014年)

監督:シェーン・ブラック
出演:ロバート・ダウニー・Jr./グウィネス・パルトロウ/ドン・チードル ほか

新型アイアンマンが集結するクライマックス必見

「アイアンマン」シリーズの中で筆者が推すのは断然、アベンジャーズの戦闘後を描いた第3弾の本作です。

シリーズ初の3Dで作り込んだ映像は、アクションのスケールもスピード感もシリーズ最高潮。クライマックスでは多彩なフォルムの新型アイアンマンが一堂に会し、トニーが空中で瞬時に乗り換えながら操るアクションに胸アツ必至です。

天才肌のトニーが秘めた脆さや葛藤、正義感も丹念に描かれ、トニーへの愛着が深まること間違いありません。

ストーリー

アベンジャーズの一員として人類を滅亡の危機から救ったトニー・スターク。その後の彼は新型アイアンマンスーツの開発に没頭していたが、戦いの影響から心身が疲弊してしまっていた。そんな中、謎のテロリスト、マンダリンがトニーの自宅を襲撃し…。

8位 『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』

2015年製作/132分/アメリカ
配給:パラマウント

監督:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ/ジェレミー・レナー/サイモン・ペッグ ほか

“不可能アクション”が冒頭から連続!

言わずと知れたトム・クルーズ主演のスパイアクションシリーズ。第5弾の本作は、イーサン率いるIMFチームと各国の元エリート諜報員が結成したシンジケートの戦いをド迫力のアクションと緻密なストーリーで描き、現時点のシリーズ最高の完成度を体感できます。

トム・、クルーズが時速400キロの軍用機にしがみつく超絶アクションから始まり、狭い路地を駆け抜けるカーアクション、高速バイクアクション、無酸素で潜り続ける水中アクションと、“不可能(インポッシブル)アクション”の連続です。

ストーリー

IMFのイーサン・ハントは謎の多国籍スパイ組織“シンジケート”に囚われるが、敵と思われた謎の美女・イルサがイーサンを救出する。その後、CIA長官によってIMFは解体を命じられ、イーサンは国際手配の身になるが、密かに仲間を集め、シンジケートの壊滅に挑む。

7位 『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』

2014年製作/136分/アメリカ
配給:ディズニー
第87回 アカデミー賞(2015年)

監督:アンソニー・ルッソ
出演:クリス・エバンス/スカーレット・ヨハンソン/セバスチャン・スタン ほか

キャプテンの強さと人間味あふれる大作

「キャプテン・アメリカ」シリーズの第2作目。アベンジャーズの中でも生身の肉体を駆使し、人間味あふれるキャプテン・アメリカの姿がより鮮明に際立ち、かつての親友であるウィンター・ソルジャーとの哀しき戦いにも心が揺さぶられます。

生身のヒーローゆえに、肉弾戦には生々しい激しさが伴い、バイクチェイスや銃撃戦、巨大空中母船での戦いなど、いずれのアクションもリアルで大迫力。マーベル映画がクロスオーバーするMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の中でも屈指の見応えです。

ストーリー

アベンジャーズの戦いから2年後。キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースは、諜報機関S.H.I.E.L.D.で働きながら現代社会に適応しようとしていた。やがて彼はS.H.I.E.L.D.のある計画に疑問を抱き、ブラック・ウィドウと共に陰謀を暴こうとするが…。

6位 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

2015年製作/120分/R15+/アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
第39回 日本アカデミー賞(2016年)

監督:ジョージ・ミラー
出演:トム・ハーディ/シャーリーズ・セロン/ニコラス・ホルト ほか

近未来の荒野を爆走する究極のカーアクション

メル・ギブソン主演の3部作から30年を経て放たれたシリーズ最新作。

改造車から炎をあげ、雄叫びを轟かせ、エレキギターをかき鳴らすクレイジーな男どもが追撃するなか、“女戦士”ことシャーリーズ・セロンが巨大トレーラーを操って迎え撃ち、ハイテンションにしてド迫力のカーチェイス、カーバトルを怒涛にたたみ掛けます。

2代目マックスに抜擢されたトム・ハーディの熱演も素晴らしいですが、シャーリーズ・セロンの存在感と美しさ、強さ、逞しさに胸を撃ち抜かれます。

ストーリー

石油も水も尽きかけた近未来の荒野。元警官のマックスは、恐怖と暴力で民衆と資源を支配するジョーの軍団に捕えられる。彼は軍団の隙を突き、反逆を企てる女戦士・フュリオサと共に、トレーラーに奴隷として捕えられていた美女たちを載せて自由への逃走を開始する。

5位 『007 スカイフォール』

2012年製作/143分/アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
第36回 日本アカデミー賞(2013年)

監督:サム・メンデス
出演:ダニエル・クレイグ/ジュディ・デンチ/ハビエル・バルデム ほか

「007」シリーズ屈指のスケールと哀愁

ランキングも終盤に入り、第5位は007シリーズ通算23作目となるスパイアクション。6代目ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグのアクションと渋みが最高潮を迎え、熱烈なファンからもシリーズ最高傑作との呼び声。もちろん筆者自身もそう評するひとりです。

『アメリカン・ビューティー』のサム・メンデスがシリーズ初のオスカー監督として招聘され、悪役は『ノーカントリー』でオスカーを戴冠したハビエル・バルデム。スパイアクションの域を超え、壮大にして哀しき人間ドラマとしても胸に響く作品です。

ストーリー

MI6の“007”ことジェームズ・ボンドは、テロリストによって盗まれたNATO工作員のリストの奪還に向かう。しかし作戦は失敗に終わり、リストを奪った犯人によってMI6のオフィスが爆破されてしまう。手負いのボンドはMの元に姿を現し、犯人を追って上海に飛ぶ。

4位 『アベンジャーズ/エンドゲーム』

2019年製作/182分/アメリカ
配給:ディズニー
第92回 アカデミー賞(2020年)

監督:アンソニー・ルッソ
出演:ロバート・ダウニー・Jr./クリス・エバンス/マーク・ラファロ ほか

激しくもやさしく、完結にふさわしい金字塔

マーベルファンの誰もが、とびきりの感動と興奮を味わった「アベンジャーズ」シリーズの完結編です。宇宙最強の敵・サノスを倒すため、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で残されたヒーローたちが再集結し、アントマン、キャプテン・マーベルも新たに参戦。

戦いの行方は最後まで目が離せず、シリーズの幕引きとなるエンドロールを追う目にはきっと涙も滲み、ヒーローたちへの感謝の気持ちで胸がいっぱいになるはずです。

ストーリー

インフィニティストーンを全て手に入れたサノスによって、全宇宙の生命の半分が消し去られてから3週間後。宇宙を漂流するトニー・スタークとネビュラは、キャプテン・マーベルの助けで地球に戻り、アベンジャーズの生存者たちと共にサノスの急襲に成功するが…。

3位 『ベイビー・ドライバー』

2017年製作/113分/アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
第90回 アカデミー賞(2018年)

監督:エドガー・ライト
出演:アンセル・エルゴート/リリー・ジェームズ/ケビン・スペイシー ほか

天才ドライバーの音楽×アクションが痛快!

カーアクション作品に絞れば、本作は紛れもなく1位。本作を初めて観たときの衝撃と興奮は、今も心に染みついています。

天才的なドライビングテクニックを持つ主人公のベイビーが、運転中に必ずイヤフォンで聴く音楽。そのビート音に合わせて、ギアチェンジやターン、銃撃音、ワイパーの動きまで、アクションの全てがシンクロし、小気味よく切れ味の鋭いカーアクションに魅了されます。

しかも、組織との軋轢、裏切り、恋の行方など、ドラマ要素もスリリング。どこを切り取っても面白さにあふれた作品です。

ストーリー

強盗組織の逃走を請け負う天才ドライバーのベイビー。子どもの頃の交通事故を機に耳鳴りに悩まされていたが、音楽を聴くことで耳鳴りがかき消され、脅威のドライビングテクニックを発揮する。やがてベイビーは恋人を守るため、組織との関係を断とうとするが…。

2位 『ボーン・アルティメイタム』

2007年製作/115分/アメリカ
配給:東宝東和
第31回 日本アカデミー賞(2008年)

監督:ポール・グリーングラス
出演:マット・デイモン/ジュリア・スタイルズ/デビッド・ストラザーン ほか

シリーズ最高傑作といえるスリル&アクション

第2位は、マット・デイモン主演による大ヒットスパイアクションシリーズの完結編です。

本作のアクションは、“リアリズム”の結晶。なかでもモロッコのタンジールで繰り広げられるボーンVS暗殺者の肉弾戦は、まさに生死を懸けた殺意と殺意のぶつかり合い。呼吸をも忘れるほど観る側にも力がこもります。

ストーリー

CIAの極秘計画“トレッドストーン計画”によって暗殺者にされ、記憶を喪失したジェイソン・ボーン。過去を取り戻そうとする彼は、イギリスの新聞にトレッドストーン計画に関する記事を見つけ、その記事を書いた記者のロスと接触するためにロンドンへ飛ぶ。

1位 『ヒート』

1995年製作/171分/アメリカ
配給:日本ヘラルド映画

監督:マイケル・マン
出演:アル・パチーノ/ロバート・デ・ニーロ/バル・キルマー ほか

市中の銃撃戦は映画史に刻まれる迫力

1位は、マイケル・マン監督によるノワールアクション『ヒート』です。

ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノの2大名優が共演し、犯罪のプロフェッショナルとロス市警による攻防をスリリングかつ重厚に描き出した傑作です。

名優2人による見応えのある駆け引きはもちろん、何と言ってもクライマックスは白昼のロサンゼルス市街地で繰り広げられる銃撃戦。

同シーンはたっぷりと長尺で描かれ、実銃を使ったという銃声がビル街に轟き、専門のトレーニングを受けたという出演者たちの銃さばきも迫真。映画史に鮮烈に刻まれた銃撃戦をとくとご堪能ください。

ストーリー

ニールが率いる犯罪チームは、現金輸送車を手際よく襲い、有価証券を強奪する。しかし、ロス市警の刑事・ヴィンセントは、少ない手がかりを徐々に手繰り寄せ、ニールたちを執拗に追跡していく。そんな中、ニールの元に銀行強盗の大きなヤマの話が舞い込み…。