11月14日(木)に世界配信が決まっているNetflixシリーズ『さよならのつづき』で、主人公・さえ子(有村架純)の最愛の恋人・中町雄介を演じた生田斗真。
主演の有村架純が「本当に素敵でした。生田さん演じる雄介を1話で観た人は、その後にはもう頭の中から離れようがないほど魅力的にキャラクターを体現されていて、全話を通して雄介というキャラクターに説得力を持たせてくれました」と手放しの絶賛を寄せた演技とは?
有村架純が絶賛した生田斗真の演技とは? Netflix『さよならのつづき』
最終更新日:2024年10月28日
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有村架純が絶賛した生田斗真の演技
ドラマの第1話では、さえ子が仕事で訪れたハワイで雄介と運命的な出会いを果たし、やがてふたりが将来を約束し合うまでの過程が丁寧に映し出されている。
やがて悲劇的な別れが2人の仲を引き裂いてしまうのだが、主人公のさえ子が雄介のどこに、どれだけ惹かれ、愛していたか?は、その後の物語の軸となる部分でありここが曖昧だとその後の物語の説得力が失われてしまう。
生田斗真も「最初は1話でどれだけ雄介というキャラクターの印象を残せるか、めちゃくちゃプレッシャーだった」とクランクイン前を振り返る。それだけ難しい役柄に挑戦したのだ。
映画『告白 コンフェッション』では衝動的な殺人鬼を演じるなど、役者としての幅の広がりを見せている生田斗真。『さよならのつづき』では「人に好かれる魅力的な人柄ってこういう男のことだよな」と感じる演技を披露してくれている。
ドラマ第1話はそんな生田斗真と有村架純の素敵な距離感に、恋愛って良いものだなってあらためて思わせてくれる。
交錯し合う2つの愛 有村架純と坂口健太郎の2人の関係は?
「さよならの前」の2つのカップルの幸せな時間だったり、「さよならの後」の運命に翻弄される2人の男女の距離感がわかるシーン写真が公開されている。
運命に翻弄され絡み合ってしまった2つの愛の先に訪れるものとは?
11月14日(木)よりNetflixにて世界独占配信
菅原さえ子(有村架純)が恋人の中町雄介(生田斗真)からのプロポーズを受けたその日、2人は交通事故に遭い雄介は亡くなってしまう。北海道のコーヒー会社で働くさえ子は仕事に没頭しようとするが、雄介がくれた愛の大きさに日々気づかされていた。
そんな時、さえ子は雄介の心臓を提供された相手から手紙を受け取る。ルールに従って無記名でお礼を書いたのは、大学職員の成瀬和正(坂口健太郎)。成瀬は彼の病を知った上で一緒になったミキ(中村ゆり)と、リンゴ園を営む彼女の実家で暮らしている。手術に成功した成瀬は驚くほど元気になるが、時々フラッシュバックする自分のものではない記憶に違和感を覚えていた。
その後、偶然にも出会ってしまった2人は互いに惹かれ合いながらも、その気持ちが亡くなった雄介へのものなのか、成瀬へのものなのか。自身の心がさえ子に惹かれているのか、雄介の心臓が自分の気持ちになってさえ子に惹かれているのか。
自身の惹かれる理由がわからず戸惑い、運命のイタズラに翻弄されながらも「愛とは何か?」を悲しい別れと、人と人の絆が育む癒しを通じて問いかける珠玉のラブ・ストーリー。
北海道、ハワイの壮大な風景を舞台にふたりの美しくもせつない、“さよなら”から始まる愛の物語は、この秋一番の注目作。
釜山国際映画祭 ワールドプレミアレポート
アジア最大規模の映画祭「第29回釜山国際映画祭」において、日本作品として初めて「オンスクリーン部門」に正式招待された「さよならのつづき」。
「オンスクリーン部門」は2021年に新設された配信ドラマ向けの部門で、今年最も期待される話題のドラマを紹介する、映画ファンだけでなく世界中の配信ドラマファンも大注目の新部門となっており、「さよならのつづき」の注目度の高さがうかがえる。
1&2話のワールドプレミアの上映が終了するや否や、自然と会場中から拍手が沸き起こり、観客と一緒に本編を鑑賞していた有村、坂口、黒崎監督はその拍手の中3人そろってステージに登壇した。
主演の2人からは韓国語で「こんにちは有村架純です。お会いできて嬉しいです。この作品をたくさんたくさん愛してください」「こんにちは、坂口健太郎です。みなさんドラマいかがでしたでしょうか⁉ ありがとうございます」と挨拶があった。
愛する人を亡くした癒えることのない心の傷を抱えながらも、表向き弱さを見せない複雑な感情を持つさえ子を見事に演じ切った有村は、「監督やスタッフとみんなで話し合って作り上げていったのですが、日本人はもともと喜怒哀楽を表に出すというよりも、どちらかと言うと控え目で繊細な表現をすることが多いと思います。ですがさえ子ではあえて日本人的ではない、嬉しい、楽しい、悲しい、怒り、のような素直な感情を思いっきり気持ちよく表現できるような女性像を目指しました。さえ子というキャラクターの強さや無邪気さを表現できたらいいなと思い挑戦しました」とキャラクターを作り上げていったことを語った。
坂口も役作りに関しては「本当に難しかったです。自分の体があって、そこにある種2人の意識があって、撮影中も今は一体どちらの自分なのか説明ができないほどでした。そんな経験は誰もしてきていないからこそ、監督とスタッフと話し合いながら少しつづ積み上げていきました。そしてそこには正解がないと思っていたので、ひとつのシーンを何度も紆余曲折を経ながら地道に積み上げるように撮影していきました。今でも正解はわからないですが、みんなで雄介が入った成瀬の人物像を作り上げていきました」と答えた。
作品のテーマでもある「愛とは何か?」という問いに対して、有村は「私が思う愛とは、涙。その理由は、想うからこそ、友達でも家族でも恋人でも、うれし涙や悲しい涙を一緒に流したり、自分の心が1ミリでも2ミリでも動くものに対しては、すべてに愛が生まれている証なのかなと思います。素敵な景色を見てなぜかわからないけど涙が出たり、そういったものに出会った瞬間にさえ、愛が生まれるのかな、と思います」と力強くまっすぐと語った。
坂口は「愛かぁ。僕は愛とは?って問われたときに自己犠牲と答えていて。恋人同士でも家族でも友人でも、自分のことを犠牲にしてまでも相手のために何かしたくなった瞬間に、初めて愛になるんじゃないかなと思います。だからこそ、自分の中の愛の許容量を増やしておかなきゃいけないなと思いますね」と答えた。
映画「パラサイト 半地下の家族」が第92回米アカデミー賞で作品賞を受賞するなど、エンタメ業界の最前線を走る韓国で高い評価を得た「さよならのつづき」は11月14日に世界配信がスタートする。
有村が「この歴史ある映画祭でこの作品を残せたことをすごく嬉しく思います。大切な人が亡くなった時に、魂は生き続けていく、と思うことで自分の悲しみを受け入れようとすると思うけど、やっぱりそんな美しいことばかりではないと思うんですよね。どうしたってそこにいて欲しい、触れたい、声が聞きたい、と思うことはきっとたくさんあって。だからこそ今みなさんが思う大切な方たちを今一度あらためて想うことができたら私としても、とても幸せなことだなと思います。どうか後悔のないように大切な人との時間を過ごして欲しいです。そしてこの物語と同じように、悲しいことがあっても人生は続いていく。その悲しみを乗り越えた先にきっとある、希望をくれるような作品になっている、そういうメッセージが伝われば嬉しいなと思います」と最後に語ったように、大切な誰かを想いながら観たい作品の配信が今から楽しみだ。