Y2Kブームが継続する中、ちょっぴりノスタルジーも感じる2000年代のドラマ。本記事では、2000年代のコレだけは観ておきたい傑作ドラマを10作品ご紹介! 2000年~2009年の期間で高平均視聴率を記録した作品からチョイスしました。
誰もがタイトルを聞いたことがありそうな作品から、ちょっとツウ!?な作品まで、好みのものを探してみて。今から15年以上前の作品なので、あの俳優やアイドルの若い頃の姿も楽しめますよ。
【2000年代】高視聴率ドラマ10選 平均視聴率1位から3位までを独占した俳優は?
最終更新日:2024年10月25日
「池袋ウエストゲートパーク」(2000年)
「池袋ウエストゲートパーク」(2000年、TBS系)は、石田衣良の同名小説をもとに、主演長瀬智也×脚本・宮藤官九郎で若者たちの姿を描いたストリート・サスペンス。果物屋店番兼トラブルシュータ―の真島誠を長瀬が演じた。また、ストリートギャング・Gボーイズの安藤崇役で窪塚洋介が出演。
ほかにも、加藤あい、山下智久、妻夫木聡、坂口憲二、小雪、佐藤隆太、阿部サダヲら、今となっては主役級の俳優たちが数多く出演した。平均視聴率は14.9%だったものの、伝説的ドラマとして根強い人気を誇る作品。
「HERO」(2001年)
「HERO」(2001年、フジテレビ系)は木村拓哉の主演作。元不良で中卒ながら、検事になった久利生公平を木村が演じた。ラフな服装で事件の大小関係なしに真実を追い求めていく久利生。人一倍正義感も強いが、傍からは破天荒な変わり者に見えている。久利生とコンビを組む事務官の雨宮舞子役で松たか子が出演。
本作は、同年のドラマ平均視聴率ランキングで34.3%と堂々のトップ。主演の木村は、その前年に主演した「Beautiful Life~ふたりでいた日々」でも首位の平均視聴率32.3%を叩き出し、主演をすればその年No.1視聴率ドラマになる、と言っても過言ではないほど人気だった。2000年代の高視聴率ドラマの1位「Beautiful Life~ふたりでいた日々」、2位「GOOD LUCK!!」、3位「HERO」のすべてで主演を務め、視聴率男の名にふさわしい大活躍。
「白い巨塔 第一部」(2003年)
「白い巨塔 第一部」(2003年、フジテレビ系)は平均視聴率21.10%を記録した、山崎豊子の代表作「白い巨塔」を原作とする本格派の医療ドラマ。この年のドラマ平均視聴率ランキングでは、木村拓哉主演の「GOOD LUCK!!」に続いて2位に輝いた。
医局制度といった医学会の実態や、命の尊厳、人間の業などをエネルギー高く描き出した問題作。唐沢寿明は、貧しい生まれで出生欲が強く、見事な手術の腕前を持つ天才外科医の財前五郎役。また、江口洋介は五郎とは対象的に、無欲かつ真摯に医療に向き合う内科医・里見脩二を演じた。豪華キャストによって2クール、全21話が放送され、社会現象ともいえるヒットとなった傑作。
「オレンジデイズ」(2004年)
「オレンジデイズ」(2004年、TBS系)は、妻夫木聡が就職活動中の大学4年生・結城櫂、柴咲コウが聴覚を失った萩尾沙絵を演じる青春ラブストーリー。数多のヒット作を手がけ"恋愛の神様”との呼び声も高い北川悦吏子が脚本を担当し、切なくも爽やかに恋愛や友情模様を描く。
共演は成宮寛貴、白石美帆、瑛太、小西真奈美、上野樹里ら。平均視聴率は17.40%だった。なお、同年に放送された「白い巨塔 第二部」は26.21%を記録した。
「1リットルの涙」(2005年)
「1リットルの涙」(2005年、フジテレビ系)は、15歳で原因不明の難病・脊髄小脳変性症を発病し、25歳まで生きた女性の日記をもとにした感動作。
ある朝、主人公の亜也(沢尻エリカ)は不自然に足がもつれて転倒し、けがをしてしまう。不審に思った母の潮香(薬師丸ひろ子)に連れられ病院で検査するが、亜也は不安を隠せない。ドラマでは、治る見込みのない病と懸命に戦い、生きた少女を沢尻が好演。亜也を支える家族や友人との模様を丁寧に描き出している。ほか、錦戸亮、陣内孝則、真田佑馬らが出演。
本作の平均視聴率は15.41%だった。なお、同年は仲間由紀恵主演の「ごくせん」が28%、木村拓哉主演の「エンジン」が22.6%、伊東美咲・伊藤淳史が主演した「電車男」が21.2%を記録。
ほかにも、芸能界を引退した堀北真希がヒロインを演じ出世作となった「野ブタ。をプロデュース」が16%を超えるなど、観ておきたいドラマが豊作だった1年。
「のだめカンタービレ」(2006年)
「のだめカンタービレ」(2006年、フジテレビ系)は、同名コミックをもとに音大生たちの青春を描く。上野樹里は、一度聴いた曲は演奏できる天才肌だが、ほかには無頓着なピアノ科の”のだめ”こと野田恵役。玉木宏は、ピアノもヴァイオリンの腕も一級品のエリートだが、飛行機が怖くて留学に行けないピアノ科の先輩・千秋真一を演じる。
本作の平均視聴率は18.85%。なお、孫悟空を香取慎吾が演じた「西遊記」が首位で23.2%だった。
「結婚できない男」(2006年)
「結婚できない男」(2006年、カンテレ・フジテレビ系)は、阿部寛が偏屈な建築家の主人公・桑野信介を演じた。ルックスも収入も人並み以上だが、独善的で皮肉屋なもうすぐ40歳の結婚できない男をコミカルに演じ、2019年には「まだ結婚できない男」というタイトルで続編も制作された。独身男の独特な世界観と、阿部の演技がクセになること間違いなし。
本作の平均視聴率は17.12%。ほか、志田未来と三浦春馬の共演で女子中学生の妊娠を描いたセンセーショナルな問題作「14才の母」(18.70%)も話題となった。
「ラスト・フレンズ」(2008年)
「ラスト・フレンズ」(2008年、フジテレビ系)は、DVや性同一性障害、セックス恐怖症といったさまざまなに問題に真正面から向き合った青春ヒューマンストーリー。長澤まさみ、上野樹里、瑛太、水川あさみ、錦戸亮らが出演。それぞれに深い悩みを抱えながらも、前向きに生きる若者たちを描く。宇多田ヒカルによる主題歌「Prisoner Of Love」が、長澤演じる年下の恋人のDVに悩む美知留らの、やり場のない気持ちや切なさなどを際立たせている。
平均視聴率は17.7%を記録。なお、同年に放送された宮﨑あおい主演の大河ドラマ「篤姫」は24.5%だった。
「流星の絆」(2008年)
「流星の絆」(2008年、TBS系)は、幼い頃に両親を殺された有明3兄弟を二宮和也、錦戸亮、戸田恵梨香が演じる。原作・東野圭吾、脚本・宮藤官九郎の本格ミステリー。いつしか生きるために詐欺を働くようになった兄弟たちは、互いの絆を頼りに両親を殺した犯人にたどり着いていく。
平均視聴率は、前述した「ラスト・フレンズ」にも迫る16.6%だった。
「JIN -仁-」(2009年)
「JIN -仁-」(2009年、TBS系)は主演の大沢たかおが、幕末の江戸にタイムスリップした脳外科医・南方仁に扮する。"歴史を変えてしまうのでは”と葛藤しながらも、満足な医療器具や設備のない世で、病気やけがに見舞われた人々を次々と救う。
また、兄の命を救ってもらったことから仁の医術に興味を持ち、看護師としてサポートするようになる橘家の長女を、綾瀬はるかが演じた。当時、大沢は8年ぶりに連続ドラマに主演した。平均視聴率は大健闘の19%を記録。
気になるドラマをさっそくチェックしてみるのはいかが?
コミカルからシリアスまで、2000年代のコレだけは押さえておきたいドラマ10作品を一挙にご紹介しました。気になる作品はありましたか? 休日や仕事終わりの夜、通勤タイムなどにちょっとずつ視聴してみてはいかがでしょう。作品によっては、今では主役クラスの俳優やアイドルがメインどころでない役で登場するのを探すのも楽しいかもしれませんよ。
※記事の視聴率や順位は編集部調べです。間違いなどございましたら「お問い合わせ」からお知らせください。