定額制動画配信サービス(VOD)が普及し、好きな時間に好きな場所で映画やドラマを楽しむことができるようになりました。
また、最近は生活の様々な場面で「タイムパフォーマンス(タイパ)」を意識する人が増えており、その変化は動画の視聴スタイルにも影響を与えています。
特に、若い世代の間では、TikTokなどのショート動画が定着したことで、映画やドラマを倍速で視聴する人も少なくないと言われるなか、実際はどのように楽しんでいるのでしょうか?
今回は、日頃から定額制動画配信サービスを利用する15~29歳の男女1,022人を対象に、2024年10月21日~10月29日の期間、Z世代の動画配信サービスの利用実態に関する調査を実施しました。
Z世代の約6割が映画を倍速で視聴、タイパ思考が明らかに(Z世代の動画配信サービスの利用実態調査)
最終更新日:2024年10月30日
動画配信サービスの利用頻度 46.3%が「毎日」、全体の69.4%が「2日に1回以上」
VODサービスを利用中の15~29歳の男女1,022人に利用頻度を聞いたところ、46.3%が「毎日」と回答。
「週3~4回(23.1%)」とあわせると、全体の69.4%が2日に1回以上、VODサービスを利用しているようです。
動画配信サービスの視聴方法は「スマートフォン(48.8%)」が最多、テレビの約1.4倍
続いて、VODの視聴方法をたずねると、最多は「スマートフォン」で48.8%でした。
「テレビ(23.4%)」と「スマートテレビ(10.8%)」をあわせても34.2%と、VODをスマートフォンで視聴する割合がテレビを上回り、約1.4倍の結果となりました。
Z世代の約2人に1人が、スマートフォンを用いてVODサービスを楽しんでいることが分かります。
動画配信サービスを利用する場所、1位は「自宅」、続いて「通勤・通学中」
さらに、どんなタイミングで視聴しているのか調べてみると、1位は「自宅」で73.1%、2位は「通勤・通学中」で11.3%でした。
また、VODを自宅で視聴する人のうち、視聴方法が「スマートフォン」の割合は46.0%を占めていました。
自宅の場合、テレビやPCなどの視聴方法も考えられますが、Z世代ではスマートフォンで視聴している人の方が多いようです。
動画配信サービスで映画を観る際、55.8%が「倍速で視聴」、うち半数が「ほぼ毎回」
VODサービスで映画を観る際、倍速で視聴するかを聞いてみたところ、55.8%が「する」と回答、倍速で視聴しない人を上回る結果となりました。
続けて、倍速で視聴する頻度をたずねた結果、「毎回倍速で視聴する」が20.1%、「ほとんど倍速で視聴する」が32.0%だったことから、Z世代の半数以上が日常的に映画を倍速で視聴していることが明らかになりました。
倍速で視聴する理由1位は「時間を節約したいから(35.5%)」、タイパを意識
最後に、倍速で視聴すると回答した661人にその理由をたずねたところ、「時間を節約したいから」が35.5%で最多。2番目は「ストーリーを早く知りたいから(22.8%)」、3番目は「気軽により多くの作品を観たいから(14.1%)」でした。
Z世代は、単なる「視聴」ではなく「効率的な消費」を重視しており、倍速で視聴することで時間を節約し、限られた時間内で効率よく楽しみたいというタイパ傾向が強いと言えるのではないでしょうか。
アンケート回答者内訳
■アンケート実施日
2024年10月21日~10月29日
■性別
男性:475人
女性:547人
合計1,022人
■年齢
15~19歳:436人
20~29歳:586人
本データの利用条件
1 情報の出典元として、スマホお助けサイト「VOD STREAM(ブイオーディーストリーム)」の名前を明記してください。
2 出典元として、以下のURLへのリンクを設置してください。
https://vod.app-liv.jp/archive/153200/
3 調査結果データについて、加工・改変は許可いたしません。
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