2025年2月12日、都内でNetflixラインナップ発表会「Next on Netflix 2025」が行われ、2025年に配信される注目番組が紹介された。またパネルトークには2025年11月に世界独占配信が始まるNetflixシリーズ「イクサガミ」から監督の藤井道人、主演・プロデューサー・アクションプランナーを務める岡田准一らが登壇し、フランクに作品づくりについて語った。


“岡田准一P”のありがたみを忘れる贅沢な制作環境!? 新しいNetflix時代劇「イクサガミ」制作秘話
最終更新日:2025年02月12日

若い世代とベテランスタッフが協力して挑んだ新しい時代劇
「イクサガミ」は武士が没落しつつある明治時代を舞台にした、292名の志士たちによる京都から東京までの命がけのバトルロワイヤルだ。岡田は本作で初めてプロデューサーを務めるが、作品のオファーを受ける条件として「藤井道人監督と組めるか」を挙げたのだそう。
続けて岡田は、黒澤明監督が30代や40代の若い頃に「羅生門」や「七人の侍」といった名作を生み出しながらも当時は「こんなの時代劇じゃない」と批判されたことに触れつつ、時代劇の伝統も継承しながら30代の藤井監督ら若い世代の力を借りて、新しい時代劇に挑戦したとコメントした。

また、“ルック”(作品のビジュアルのこと)にも相当なこだわりをもって取り組んだことが明かされた。岡田は名匠・黒澤明監督の現場を知るスタッフから「黒澤監督の口癖が『それはかっこいいのか?』だったことを聞き、かっこよさを相当に求められていたことにすごく驚いた」とした上で、「イクサガミ」では若い美術スタッフが熟考して提案したルックをベテランスタッフらが否定することなく面白がりながら、「それならこうしてみてもいいのでは」などと意見を出し合い、協力して作品をつくりあげていったと話した。

演者300人・スタッフ600人の大所帯で挑んだ撮影も
藤井監督は「今回のような規模の作品は初めてで、Netflixならではの体験だった」とし、合戦のシーンでは演者約300人、スタッフ約600人で取り組んだことを振り返った。
そのような大人数をまとめあげる大変さもあった中で共闘してやりきったと言い、プロデューサー・アクションプランナーを務めた岡田も「世界に届くかっこいいメイドインジャパンの時代物として胸を張れるようなクオリティに仕上がっていると思う」と力を込めた。

岡田准一のありがたみを良い意味で忘れる制作環境だった?
今回、岡田は演者としてだけでなく、プロデューサーとしても作品づくりに参加。すべてのロケハンにもスタッフとともに赴いたそうで、藤井監督は「(いい意味で)岡田さんのありがたみを忘れていくといいますか(笑)。僕らといっしょに、岡田さんも渋谷駅集合・解散したりとか。ここ(渋谷駅)で普通にバスから降ろされて岡田さん大丈夫だったのかなと」と明かした。
これに対し岡田は「主演のときは新幹線の良い席を用意していただいたりするんですけれど(笑)、今回はプロデューサーということでロケハンもみなさんとバスに乗って行きました」とし、「今44歳ですが、デビューして30年でプロデューサーもやり出すと決めていたので、良いタイミングでした」と晴れやかに語った。

2025年配信のNetflix注目番組も多数発表
発表会では、「イクサガミ」のほかにも佐藤健主演の青春音楽ドラマ「グラスハート」(7月配信)や、磯村勇斗とオク・テギョン主演の「ソウルメイト」 (2025年8月配信)、山﨑賢人・土屋太鳳主演の「今際の国のアリス」シーズン3 (2025年9月配信)、小栗旬とハン・ヒョジュ、赤西仁らが共演するロマンティックコメディ「匿名の恋人たち」(2025年10月配信)といったシリーズ作品が発表された。
また、草彅剛が主演するリブート作「新幹線大爆破」(2025年4月23日配信)といった映画作品や、MEGUMIがプロデュースするヤンキーリアリティショー「ラブ上等」(2025年配信)などのアンスクリプテッド(脚本のない作品のこと)作品などが新たに紹介された。

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