ドラマ「人間・失格〜たとえばぼくが死んだら〜」の配信はどこで見れる？ 全話無料で視聴できるかTVerも含めて調査！

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『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』は、1994年7月から9月にTBS系列で放送された連続テレビドラマです​。全12話で脚本は野島伸司が手掛け、彼の「学園ドラマ三部作」の第1作として有名です。

放送当時、大きな反響を呼び、第2回ドラマアカデミー賞で最優秀作品賞を含む多数の賞を受賞。一方でドラマのタイトルが『人間失格』から『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』に変更となるなど、さまざまな物議を醸した作品でもありました。

学校内でのいじめ、それによる少年の自殺と父親の復讐という重いテーマを、野島伸司が容赦なく脚本に落とし込んでいます。教師や親を巻き込んだストーリーは当時「問題作」として賛否を呼びましたが、その分視聴者の心に深い衝撃と問いかけを残しました。

本作から3年後、国民的アイドルとして飛躍するKinKi Kidsの二人が、それぞれ中学生役を体当たりで演じています。純粋で追い詰められていく少年を演じた堂本剛、謎めいた同級生を演じた堂本光一、ともに新人とは思えない存在感です。特に二人の絡みのシーン（劇中の禁断のキスシーンなど）はファンならずとも必見で、彼らはこの作品で新人俳優賞なども受賞しました。

元プロボクサーで俳優の赤井英和が、息子を失い復讐に燃える父親役を熱演。前半と後半でまるで別人のように豹変していく様子を鬼気迫る演技で表現し、視聴者の支持を得ました。正義か狂気か分からないギリギリの父親像は本作最大の見どころと言えます。

サイモン&ガーファンクルの名曲「A Hazy Shade of Winter」（日本語題「冬の散歩道」）が劇中歌として効果的に流れ、作品の陰鬱で悲劇的なムードを高めています。英語の歌詞とドラマの内容がシンクロするようだ、と当時話題になりました。最終回ラストのこの曲の使い方は特に印象深く、多くの視聴者の記憶に残っています。

野島伸司は本作の他にも『高校教師』（1993年）や『未成年』（1995年）など数々の話題作であると同時に問題作と呼ばれるものを世に送り出しました。これら3作品は「TBS野島三部作」とも呼ばれ​、90年代ドラマ黄金期を代表する名作として語り継がれています。

本作『人間・失格』はその先駆けとして、野島作品らしい過激さと人間ドラマの深さが融合した伝説的な一本です。未見の方はもちろん、昔リアルタイムで観ていた方も、年月を経て改めて鑑賞すると新たな発見があるでしょう。

このように『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』は、胸が締め付けられるような重厚なストーリー展開と俳優たちの名演技で観る者を魅了します。

社会派ドラマとしてのメッセージ性も強く、エンターテインメント性と問題提起のバランスが秀逸。過去に数々の賞を受賞したことからも、その完成度の高さがうかがえます​。

動画配信サービスで気軽に見られないのは残念ですが、それだけ価値のある作品とも言えます。この機会にTSUTAYA DISCASを利用して、ぜひ本作の世界に浸ってみてください。