「待っていた。けれど、これほどの衝撃だなんて聞いていない」
ついに公開された『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』第2部。上映終了後、場内が明るくなっても私はしばらく席を立つことができませんでした。
スクリーンに刻まれたのは、私たちが知る「ガンダム」の地平を塗り替える、あまりにも残酷で美しい物語。
今回は、興奮冷めやらぬまま、魂を揺さぶられた「あの展開」について少しだけ触れたいと思います。
※ここから先はネタバレを含みます
待ってたよ、アムロ・レイ 『閃光のハサウェイ キルケーの魔女』は絶対観るべし
最終更新日:2026年02月01日
物語がクライマックスへと加速する終盤、ハサウェイは連邦軍の若き精鋭、レーン・エイムと再び戦場で対峙することになる。
レーンは若くして中尉の座に就き、キルケー部隊を任された紛れもないエリートだ。しかし、その口から零れるのは「大人たちは歪んでいる」という、組織への剥き出しの不信感。その危ういほどの純粋さと、才能ゆえの孤独を抱える姿は、かつて一年戦争を駆け抜けたアムロ・レイの面影をどこか彷彿とさせる。
だが、真の衝撃はその先に待っていた。
Ξ(クスィー)ガンダムとペーネロペー。極限まで高まるミノフスキー・フライトの轟音の中で、ハサウェイの意識は突如として戦域を超え、静寂なる宇宙(そら)へと跳ぶ。そこで彼を待ち受けていたのは、あの日、アクシズの光の向こうへ消えたはずの伝説――アムロ・レイが駆る「νガンダム(RX-93)」だった。
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』以来、正史において沈黙を守り続けてきたアムロが、時を超えてハサウェイの前に現れる。この「幻影」との対峙が意味するものは、若き日の自分への決別か、それとも救いか。
原作小説という「正解」を鮮やかに、そして残酷なほど劇的に裏切ってみせた本作。 宇宙世紀の亡霊たちに囚われ続けてきた私たちは、この「胸熱」という言葉だけでは片付けられない再会を、一体どう受け止めればいいのか。
その答えは、ぜひ劇場の大スクリーンで、その目で見届けてほしい。
現在、劇場では公開1週目の入場者特典として、ファン必携の「描き下ろしイラストカード」が配布されています。劇中の余韻をそのまま形にしたような一枚は、鑑賞後の高揚感をさらに引き立ててくれるはずです。
また、新宿ピカデリーのロビーには、劇中の熱戦を彷彿とさせるガンプラが展示されており、訪れるファンを圧倒していました。スクリーンの中の感動を立体物として間近に感じられるのは、まさに劇場という空間ならではの贅沢な演出です。
映像、音響、そして劇場の空気感。 そのすべてが揃って初めて『キルケーの魔女』という体験は完成します。 ぜひ皆さんも劇場に足を運び、宇宙世紀の新たな1ページをその目と耳で、全身で浴びてきてください。