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  • IUが国民的スターへ成長した理由は? 新作「おつかれさま」では“国民の彼氏”パク・ボゴムと共演

“国民の妹”から“韓国のトップアーティストでありトップ女優”という老若男女に愛される韓国エンターテインメントの象徴となるまでに成長したIU(アイユー 아이유)。

BTSのジョングクがファンであることを公言し、高い歌唱力と表現力で魅せるシンガーソングライターとして不動の人気を誇りながら、女優としてもさまざまな作品で活躍している。

この記事では、主な出演作からIUの女優としての魅力に迫りつつ、彼女が国民的スターへと成長した理由を紐解いてみたい。

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ドラマでのIU

女優としてのIUは日本でもさまざまな動画配信サービスで多くの出演作が楽しめる。

初期の作品にはスターを夢見る若者が集まる芸能高校を舞台にした「ドリームハイ」(2011年)や、初主演作「最高です!スンシンちゃん」(2013年)などが。

また、大手放送局を舞台にした「プロデューサー」(2015年)、儚くも芯の強いヒロイン像を見事に体現したファンタジーラブコメ時代劇「麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~」(2016年)などで実力を示し、「マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~」(2018年)、幽霊専用のホテルをテーマにした「ホテルデルーナ」(2019年)など話題作での活躍へとつなげていった。

アーティスト活動時のイメージとは異なり、暗い過去を背負い、逆境に立ち向かうような役どころを演じることも多いIU。ここでは、出演したドラマからいくつかピックアップして「女優 IU」の魅力に迫っていこう。

実は鬱ドラマ!? 転生先でイケメン皇子たちに囲まれるラブコメ時代劇「麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~」(2016年)

「麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~」でIUは現代から高麗時代にタイムスリップする女性を演じた。20代の化粧品販売員コ・ハジンは湖に落ちた子供を助ける際に溺れてしまい、気がつくと高麗時代に。16歳の少女ヘ・スとして目覚め、皇帝ワン・ゴンの宮廷で暮らすこととなる。そこで8人の美貌の皇子たちと出会う。優しい第8皇子ワン・ウク(カン・ハヌル)に惹かれる一方で、冷徹な第4皇子ワン・ソ(イ・ジュンギ)も気になってしまう。

序盤だけで判断すると「ただただキュンキュンして可愛いラブコメなのかな」と思いきや、切なかったり辛かったりするシーンも多く、“観終わったあとに放心状態になるような鬱ドラマ”と評す人も多い。

IUは物語の序盤はタイムスリップしたことに戸惑うコミカルで可愛らしい演技を見せたが、中盤からは過酷な宮廷生活や愛する人たちとの別れを経験し、葛藤、絶望、戸惑いといった感情を極めて自然に表現した。IUが時代の波に翻弄されながら成長していくヘ・ソを演じ切った作品で、EXOのベッキョンが出演したことでも話題となった。

高麗時代の宮廷衣装を身に纏ったIUのビジュアルも悲劇的なストーリーにマッチし、儚げで美しく印象的だ。

シリアスな役柄を圧倒的なリアリティをもって好演した「マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~」(2018年)

「マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~」(2018年)でIUは、不遇な人生を歩む契約社員イ・ジアンを演じた。多額の負債を抱えるジアンは借金取りから不当な扱いを受け、唯一の身内である祖母は身体が不自由。生活に窮するジアンは依頼主からの金目当てに建設会社部長のパク・ドンフン(イ・ソンギュン)を陥れようとするが、次第にドンフンの人間的な魅力や優しさに接し、気持ちがゆらいでいく。

U-NEXT 「マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~」イメージ写真

出典:U-NEXT

それまでの明るく可愛らしいイメージを覆したIUは、重くシリアスな役どころに圧倒的なリアリティを与えた。

孤独で誰に対しても心を閉ざしている一方で、祖母には優しさを見せるジアンという複雑なキャラクター。IUはそんなジアンの切迫感や焦燥感、背負っているものの重さ、諦め——、それらすべてを目の動きや表情、細かいしぐさなどによる沈黙の演技で表現した。

実はIU自身も祖母に育てられ、貧困を乗り越えた過去を持つ。自らの過去にリンクするジアンだからこそ、「本当にそこにジアンが生きている」と感じられるような魂のこもったハマり役だったのかもしれない。キャラクターに合わせたノーメイクに近いビジュアルも印象的。これまでの“可愛らしく明るいIU”とは180度異なる姿で実力派女優としてキャリアを飛躍させた。

本作で共演したイ・ソンギュンさんの訃報から1年が過ぎた。本作での彼の素晴らしい演技を偲びつつ、謹んでご冥福をお祈りします。

暗い過去を抱えた幽霊専用ホテルの美人社長役「ホテルデルーナ」(2019年)

「ホテルデルーナ」でIUは、千年以上前から幽霊専用のホテルデルーナを経営する気難しい美人社長チャン・マンウォルを演じた。

ある日マンウォルは死にかけていた男を助け、20年後に息子をもらうと約束させる。時をへて優秀なホテルマンとして成長した息子のク・チャンソン(ヨ・ジング)は、ホテルデルーナから誕生祝いの花とともに採用通知を受け取る。入社を拒むチャンソンだったが、ある出来事からデルーナで働くことに。

素顔のIUは寄付にも積極的で、ファンに対してもフレンドリーなことから“謙虚で気さくな人柄”という印象を持っている人も多いだろう。この役では暗い過去を抱え、冷徹・強気で散財しがちな人物に扮し、ギャップを見せた

クラシカルなマンウォルのファッションの数々を楽しんだという人も多いはず。

映画でのIU

IUは映画作品にもコンスタントに取り組んでいる。例えば、7年ぶりにイギリスから韓国に戻った小説家の男が、見知らぬ男女との交流を通じて自身に向き合う「夜明けの詩」(2021年)、赤ちゃんポストや母親の貧困、人身売買といった社会問題を題材にした「ベイビー・ブローカー」(2022年)、サッカー国際トーナメントに挑むホームレスの男たちを描いた「ドリーム 狙え、人生逆転ゴール!」(2023年)などに出演している。

ここでは是枝裕和監督作「ベイビー・ブローカー」をピックアップしてIUの魅力に迫っていく。

子供を捨てた母親役「ベイビー・ブローカー」(2022年)

「ベイビー・ブローカー」でIUは、子どもを捨てた母親という難しい役どころを演じた。本作は社会問題をテーマにし、説教じみることなく観客に考えさせるような作品だ。IUは周囲を敵視し感情を抑えたかと思えば、客相手に荒ぶるように暴言を吐き、緩急をつけた演技で周囲に頼れない若い母親に扮した。

赤ちゃんのブローカー役で「パラサイト 半地下の家族」などのソン・ガンホらが出演。IUは大物俳優たちとも対等に渡り合った。持ち前の表現力でさまざまな役どころに命を吹き込んできたIUだが、本作でもキャラクターにリアリティを与える演技が光っていた。

新作Netflix「おつかれさま」では“国民の彼氏”パク・ボゴムと共演

2025年3月7日(金)からNetflixで世界独占配信されるドラマ「おつかれさま」でIUは、“国民の彼氏”と評され、青春ドラマ「恋のスケッチ~応答せよ1988~」(2015年)やロマンス時代劇「雲が描いた月明り」(2016年)などに出演してきた俳優パク・ボゴムと初共演し、ダブル主演を務める。

四季の美しい済州島を舞台に、IUが聡明な少女オ・エスンに扮する。エスンに誠実な愛情を向けるヤン・グァンシク(パク・ボゴム)との人生の旅路を描いていくという。

ロングヘアのイメージの強いIUだが、本作では可愛らしさが引き立つボブヘアを披露してくれるのも楽しみ。これまで数々の胸に迫る演技を見せてきたIUの新たな役どころに注目したい。

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