「新幹線大爆破」草彅剛が高倉健の魂を継ぐ！ のん、斎藤工らと挑むNetflixの超話題作

ふわふわした気持ちでイベント当日を迎えたという草彅だが、イベント冒頭では自身のYouTubeチャンネルをちゃっかり宣伝する冗談で会場を和ませながら、自らがはやぶさ60号の車掌・高市を演じる作品の見どころをきっちりとアピール。

「原作では高倉健さんが主演を務められていて、健さんにはすごくお世話になったので（邦画「あなたへ」（2012年）で共演）、大きな縁を感じています。原作では車掌はあまり登場しなかった（高倉さんは犯人役）のですが、今回は『もし本当に事件が起きたら一番大変なのは車掌かもしれない』という視点に監督が着目し、リメイクではなくリブートとして再構築された作品になりました。健さんの意志を少しでも受け継いで、後世に残っていく作品、そしてみなさんに愛してもらえる作品になれたらと願っています」と思いを語った。

また新幹線総合指令所・総括指令長・笠置役の斎藤も「僕はオリジナル版の大ファンでもあります。75年版が世界にとどろいたように、リスペクトを込めた本作が世界にとどろくことを願っております」と映画好きならでの語りでアピールした。

のんは、はやぶさ60号乗務員・運転士の松本役。1975年版だと故・千葉真一さんが演じていた役どころのため「私にお話しがきたのでびっくりしちゃったんですけど、（オファーをもらい）うれしかったです。演じてみて新鮮で、楽しみました」と振り返った。

また、現場での草彅については「運転席のシーンでは（草彅演じる）高市さんとのシーンもあったりしたのでとても楽しかった」と振り返りつつ、「待ち時間が長くあるとギターの練習をされていて、本当に休んでいるところを見ていないので、とても強靭な方だなと憧れています」と気持ちを明かした。

高市（草彅）の後輩となる若き車掌・藤井役の細田も草彅に対し、「ずっと元気だったんですよ。本当にニュートラルで、どれだけ長時間の撮影でも、体力的にしんどくても、辛い顔を見せない。声や笑顔で現場を包んでくださり、そういうお人柄が高市さんにも出ていた」と回想。

草彅は「優しくしたことは自分に返ってくるというマインドでやってます（笑）。でも一番優しいのは監督じゃないですか？」と掛け合うと、本作にこだわりを詰め込んだ樋口監督がすかさず「今回僕は、一番みんなをひどい目に遭わせてますから（笑）」と答える一幕もあった。

本作の撮影はJR東日本の特別協力のもと、E5系新幹線を上野～新青森間で計7往復運転して行われたそう。

過去に「シン・ゴジラ」などを手掛けてきた樋口監督は「スタッフもキャストも全員めちゃくちゃ大変で、歴史に残るくらいの過酷な撮影だったと思います。でも、自分にとっては、朝が来るのが楽しみなくらい楽しくて、正直（明日もまた撮影で新幹線に乗るのだからと）降りたくないくらいでした」と晴れやかな笑顔で振り返った。

また草彅も「1日12時間くらい、始発で出発して夕方に戻る日々を繰り返していました。トンネルがあると（シーンが）つながらなかったり、限られた時間で大変なことはいろいろありましたが、大変なことが楽しくなっていくといいますか、監督が新しい人生の経験をさせてくれたなと思っています」と感謝を述べた。

細田も「車掌さんから直接動き方を教えていただき、新幹線には多くの人が関わっていることや、時間通りの運行がいかに難しいかを学びました」と作品づくりの過程を振り返った。

“新幹線大爆破”というタイトルにふさわしく、本作は特撮とVFXを駆使した大迫力の爆発シーンも大きな見どころ。そのスケールは、樋口監督が「ついついやりすぎちゃって、爆発が大きすぎてセリフがつながらなくなって、全部取り直すことになった場面もありました」と振り返るほど。

草彅も「ただのパニック映画ではない。人の血がちゃんと通っていて、理屈抜きに迫力があって楽しめる作品です」と太鼓判を押す。

幅広い世代で楽しめること間違いなしの超大作「新幹線大爆破」は、Netflixで2025年4月23日（水）から世界独占配信！