ジブリ作品はどこで見れる？ 今できる視聴方法を徹底解説&配信非対応の理由

ジブリ作品を楽しみたい方の選択肢のひとつは、宅配レンタルサービス「TSUTAYA DISCAS（ツタヤディスカス）」を利用する方法です。自宅に直接DVDを配達してもらうことができ、返却は最寄りのポストに投函するだけなので、手軽に利用できます。

しかも旧作は定額で借り放題です。初回14〜30日間の無料トライアルを使えば、ほかにもタダで気になっていた作品をまとめて鑑賞することもできます。

魅力はなんといっても、デジタル非対応の作品まで、60万タイトル以上を幅広く取り扱っていること。無料期間中は新作がレンタルできなかったり、VODサービスと異なりDVDやブルーレイが届いて視聴できるまでにタイムラグがあったり、デメリットもありますが、ジブリ27作品を網羅するため（2025年5月時点）、ジブリファンにとっては魅力的な選択肢といえます。

「GEO（ゲオ）」の宅配レンタルサービスでもジブリ作品を楽しめます。48万タイトル以上を扱うほか、1枚からレンタルでき、通常会員だと旧作は1本105円（税込）で借りられます。

また、月額コースのスタンダード4なら、月額990円（税込）で毎月4枚まで返却期限なくレンタル可能。さらにスタンダード8コースだと、月額2,046円（税込）と価格は高めなものの、初回30日間無料でお試しできるので、無料期間中にジブリ作品を楽しむのもアリでしょう。

「DMM宅配レンタル」も、ジブリ作品を楽しみたい方の選択肢のひとつです。60万タイトル以上を扱い、自宅にいながら手軽にDVDやBlu-ray、CDをレンタルできます。

「ベーシック8シングルパック」だと初回に限り1ヵ月間無料で8枚までレンタルすることが可能。すでにDMMユーザーの場合は、DMMの他サービスでも利用可能なポイントが貯まるためお得感があります。

「ぽすれん」は、「ゲオ宅配レンタル」と同様に、株式会社ゲオネットワークスが運営する宅配レンタルサービス。システムや取扱いタイトルはゲオ宅配レンタルと変わりませんが、ぽすれんはゲオよりも料金プランや支払い方法の選択肢が豊富です。

また、ゲオでは「Pontaポイント」が利用できる一方、ぽすれんで使えるのは「ぽすれんポイント」という違いがあります。

ジブリ作品が国内の動画配信サービスで観られない理由としては、権利関係の問題が大きいと考えられます。2023年10月からジブリの親会社が日本テレビに。多くのジブリ作品の著作権と放送権は、日テレが保有している状況です。また、ジブリ作品のほとんどは制作時に複数社が出資する製作委員会方式がとられており、VODで配信するには製作委員会に参加している各社の賛成を得る必要が。こうした状況から日本での配信ハードルが高くなっている可能性があります。

動画サブスクで観られないジブリ作品ではありますが、直近では新たな動きも。高畑勲監督作「火垂るの墓」に関しては、日本でも2025年7月15日（火）からNetflix独占配信で観られる予定です。

「火垂るの墓」は原作の新潮社が著作権を持っていましたが、「観てもらう機会がなくなってきた」ことを危惧したことからバラバラだった契約を一度リセットし、Netflixで全世界に向けて一括で配信していく方向にシフトしたと明かされています。

なお、すでに2020年から約190の諸外国でNetflixでのジブリ作品の配信が開始されています。

日本ではようやく「火垂るの墓」の配信を控える…という状況ですが、これを皮切りにほかの作品も国内VODに登場するのか、ジブリファンとしては期待したいところです。

前述したように海外Netflixではジブリ作品が配信されているため、どうしても動画サブスクを利用して自宅でジブリ作品を楽しみたい、などという場合は「VPN（バーチャル・プライベート・ネットワーク）」を利用する方法があります。VPN経由で海外版Netflixにアクセスすると、あたかも海外にいるかのように認識されるため、ジブリ作品も楽しめるのです。

すでにNetflixユーザーなら、あとはVPNを用意するだけで海外版Netflixを利用可能。VPNサービスに申し込んだら、専用アプリを端末にインストールし、ログイン後は海外のサーバーに接続して「イギリス」など接続先の地域を選択するといった手順です。

ここでは、おすすめのVPNとして3つの有料サービスを厳選してご紹介しましょう。

なかでも「MillenVPN（ミレンブイピーエヌ）」は月額396円～と価格も抑えられるほか、国内から利用できるVODサービスが豊富。さらに国内企業のため完全日本語対応なのでVPN初心者でもおすすめです。30日の返金保証期間中であれば、実質無料で利用することもできます。

前述した宅配レンタルサービスだとDVDを借りる際に作品を絞る必要がありますが、VPNの利用なら実際に視聴するときに豊富なジブリ作品群から観たい作品を選べるメリットも。

なお、無料のVPNサービスを使うのはおすすめできません。速度や安定性に不安があるほか、セキュリティ面からみてもリスクがあります。

参考：Netflix「VPN経由で映画やドラマを視聴する」

ここまで宅配レンタルや有料VPNサービスを利用し、日本にいながらVODでジブリ作品を楽しむ方法を紹介しました。ただ、「そうは言っても、もう少し気軽にジブリ映画を観たいな…」という方もいるはず。ここでは、これらの方法を利用せずにジブリ作品を楽しむ方法もご紹介しましょう。

レンタルビデオショップを利用すれば、1枚から気軽にDVD・Blu-rayをレンタルし、ジブリ作品を楽しめます。ジブリ作品は基本的に旧作扱いと考えられ、1枚あたり300円前後（7泊）でレンタルできることが多いでしょう。店舗に足を運ぶ必要があるほか、中にはお目当ての作品がすでに借りられている場合もあるなどのデメリットはありますが、職場や自宅、乗り換え駅などのそばにレンタルビデオショップがある方は選択肢となるはずです。

また、金曜ロードショー（日テレ）では、ジブリ作品を定期的に放送しています。お目当ての作品が観たいタイミングで放送されるわけではありませんが、もっとも気軽に自宅でジブリ作品を楽しむ方法といえます。録画しておけば、後から観たいときに楽しむことも可能。参考までに、2025年は5月末時点で、すでに4作品が放送済です。

特にお気に入りのジブリ作品があるという場合は、DVDやBlu-rayの購入も選択肢に入ってくるでしょう。保管するスペースが必要になったり、新品だと1作品あたり3,000～5,000円程度の出費が発生したりなどしますが、常にお気に入りの作品を手元に置いておくことができます。フリマアプリなどで中古品を安く入手できるかチェックしてみてもいいかもしれません。

ジブリ作品は「TSUTAYA DISCAS」でDVD・ブルーレイをレンタルできます。 VPNの利用を除きネット配信で観られない作品も「TSUTAYA DISCAS」なら鑑賞可能。初回30日間無料で旧作を借り放題です。

近くにレンタルショップがない、最寄りのレンタルショップの品ぞろえが微妙という方も、宅配レンタルなら心配は無用です。